おとなの読書感想文 【夢と金】について紹介します。
この記事はwebライターによる読書記録です。
・著者について
・読みやすさ
・感想(内容を一部抜粋)
について執筆していいます。
著書のデータ
著者:西野亮廣
出版社:幻冬舎
価格:定価1,650円(本体1,500円+税)
著者について
バラエティーで活躍されていた、お笑いコンビ「キングコング」の西野さん。
現在は絵本作家として「えんとつ町のプペル」を執筆。
また実業家としてオンラインサロン経営しており、ビジネス手腕が光っています。
今回紹介する著書「夢と金」はそんな西野さんが執筆した一風変わったビジネス本です。
概要
「まえがき」より「夢か?金か?」という議論をキミのまわりの連中は繰り返すだろう。
耳を傾ける必要はない。あんなのは全て寝言だ。
「夢」と「お金」は相反関係にない。僕らは「夢」だけを選ぶことはできない。
「お金」が尽きると「夢」は尽きる。これが真実だ。
もしも、キミの両親や学校の先生が「お金の話をするな。はしたない」と言ったなら、彼らのことは軽蔑した方がいい。
もしも、貴方が子供達に対して、そのような言葉を過去に一度でも吐いたことがあるのなら、猛省し、子供達に正面から謝罪した方がいい。
日本の「自殺率」「自殺の原因」「犯罪の動機」を見ると、それがいかに畜生道に落ちた言葉なのかが分かる。貴方の言葉は、自殺と犯罪の後押しだ。
貴方の言葉は、「夢」を殺す作業だ。
なぜ、貴方は夢を諦めた?なぜ、貴方は他人を妬む?なぜ、いい歳して不毛なアンチ活動に励む?答えは分かっているだろう?だったら、なぜ、それを子供達になぞらせる?
逃げるな。今、この国に足りていないのは『希望』だ。希望をもつためには、夢を語り、「お金」を学ぶ必要がある。
子供は勿論、子供に背中を見せなければいけない大人もだ。
「金の話ばかりしやがって」と言うのなら、分かった。
だったら、僕よりも大きな夢を語り、行動している人間を連れてきてくれ。
それができないのなら、話を聞いて欲しい。
耳障りの良い話はしない。夢を繋ぐ為の本当の話をする。80分あれば十分だ。
出典:幻冬舎
読みやすさ
星5(私の独断と偏見による評価)
さすがは絵本作家の西野さん
言葉の使い方や表現方法で魅せてくれます。
学べることが多いだけではなく、続きが気になるぐらい、スラスラと読めてしまいます。
感想
本書は
・第二章 コミュニティー
・第三章 NFT
三部制で構成されています。
それぞれ良かった点について解説します。
第一章 富裕層の生態系
飛行機にはエコノミークラス、ビジネスクラス、ファーストクラスの3種類がありますよね?
エコノミークラスは数万円の価格帯に対して、ファーストクラスは数百万円します。
このとき、高価格帯のファーストクラスをなくし、全席同一の価格帯に設定してしまうと、平均値が上がってしまい、全席均一に数十万円という価格帯になってしまいます。
こうなってしまうと、エコノミークラスで気軽に飛行機に乗りたい方が困ってしまいますよね?
なのに高価格帯の商品に「高い!」とクレームを入れてしまうと結果的に自分が損をしてしまいます。
このことを西野さんは「高価格帯にクレームをつけるやつはバカだ」と表現されています。
低価格で商品を買う庶民層は、高価格帯を買う富裕層とのバランスで成り立っているのです。
第二章 コミュニティー
本書に出てくる応援シロという言葉がとても印象に残ります。
応援シロと言うのは、人から応援したいと思ってもらえる背景のことです。
言い換えると「ファン化」とも言います。
本書に執筆されている具体例ですが、
ところが、行きつけのスナックが潰れそうという噂を聞いたら、そこのママを応援するために飲みに行きますよね?
これが応援シロ、つまりはファン化のことです。
自分が何か商品を提供しているとして、その商品そのものを買ってくれる人を「顧客」(誰から買うかはどうでもいい)、自分から商品を買ってくれる人を「ファン」(何を買うかはどうでもいい)
いかにこのファン層を増やしていくかが重要です。
第三章 NFT
第3章はNFTについてです。
まだ聞き聞きなじみのない言葉だと思いますが、簡単に言うとデジタルデータの所有権みたいなものです。
例えば、絵画で有名なモナリザがあるとして、それを普通のコピー機で何百枚印刷しようと、そのコピーに価値は無いですよね
何億円も価値がつくのは本物の1枚のみ。
現在では画像のデータにそういった価値がつくことがあります。
話を著書の感想に戻すと、西野さんはご自身で手がけたデジタルアートを販売することで、事業資金に当てています。
・富裕層にファンになってもらう
・NFTを買ってもらう事で事業が回っていく。
商売の真髄とも言えるでしょう。
以上です。
読むだけで稼げるようになる気がする。
そんな気持ちにさせてくれる、間違いなく良作です。
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